連載

第1回 第5項 阪神・淡路大震災の教訓

1995年1月、M=7.2の大地震が神戸付近を襲いました。阪神・淡路大震災を引き起こした地震です。この地震による地殻変動や地盤変動は、土地の境界をメチャメチャにしてしまいました。地震により移動した建物は、ジャッキアップされ元の位置に戻されるものもありました。しかし、土地の境界が定かでなければ、復元作業は困難となり、結果として紛争が生じている箇所もあります。(1999年 神戸市土地家屋調査会 震災からの復興)。正確な基準点に基づく各家の境界点が設置されていて、住民の行政への信頼感があれば、地震などによる土地移動の復元による土地境界紛争の防止に役立ちます。

01-05-1震災により傾いた建物
(震災からの復興 -土地家屋調査士の活動と地元復興への足跡- 兵庫県土地家屋調査士会発行)

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