HABA
詳細内容
2019年05月30日
【1】高精度衛星測位
- 現在使われている測位精度の高い受信機は、一般のユーザにとって高額で取り扱いも難しいことより、広く普及するものとなりません。
HABAでは、安価な1周波コード測位受信機を用いながらも1m程の範囲で位置を得られる衛星測位サービスの提供を目指します。
【2】ハイブリッド測位
- 高層ビル街や山間部では、測位に必要な衛星からの信号が正しく受け取れないことから、安定した衛星測位が困難です。
HABAでは、ジャイロ等の自律航法と衛星測位を組み合わせたハイブリッド測位により、このような場所でも安定した位置の取得を可能とすることを目指しています。
【3】初期位置算出時間の短縮/屋内外シームレス
- 屋内測位から屋外に出て衛星測位に切り替わる際に、衛星測位の初期位置を得るまでには測位衛星からの信号補足までに時間が必要であり、切り替えに時間を要します。HABAでは初期位置算出を支援する情報を提供することで、スムーズな屋内外シームレス測位を目指します。
【4】地図との整合
- 現在、基盤地図情報は元期座標で整備され、その情報を基に各種電子地図が作成されています。
衛星測位で得られる結果の現在座標は元期座標と異なるため、地図上で扱うには整合させる変換が必要です。
現在座標を元期座標に変換可能な地殻変動補正パラメータを配信します。
【5】オープンデータとのクラウド連携
- 位置情報の高度化を実現するHABAは、既存のアプリケーションでの利用も容易です。
また、HABAシステム自体がクラウドサービスとして機能することで、従来のオープンデータやクラウドシステムとの連携も可能であり、新サービス創出に寄与することを目指しています。
→利用例
HABA
利用例
衛星測位の進化で従来測量が不要の時代
衛星測位の進化で従来測量(基準点測量・水準測量) が不要の時代
1980年代後半に米国のGPSによる全地球規模の測位が実用化し、その後ロシアのGLONASSと続き、最近は中国のBeiDou、インドのNavIC、日本のQZSS、欧州のGalileoと続いてきています。これらの衛星の合計数は、現在約130機ですが、近い将来には140機を超えます。
こうした衛星測位の進化に伴って、測位は、基線ベクトルのような相対測位から、直接座標を求める精密単独測位(PPP)になり、従来のような基準点測量は不要になってきます。加えて、精密なジオイド高の開発と相まって、従来の水準測量に代わる衛星測位による精密標高測定が可能になります。
以上のような新しい時代の測量について、以下に考えていきたいと思います。第1部では基準点測量及び第2部では水準測量の話を進めます。
続きは下記リンクよりPDFにてダウンロードいただけます。
衛星測位の進化で従来測量が不要の時代_1部