実験結果レポート

電子密度擾乱による衛星測位への影響

2024年5月に大規模な太陽フレアが連続的に観測されました。これはニュースでも多く取り上げられたため、ご存知の方も多いと思います。一般的に太陽フレアが発生すると大規模な 短波通信障害などを発生させる恐れがあるため、現代社会では監視すべき自然現象の一つと言えます。とりわけ測量関係者が気になるのは衛星測位への影響です。すでに知られているように、この現象は電離圏擾乱を引き起こし、電離圏での電波伝搬に影響を与え、その結果、測位精度に悪影響を及ぼします。

 

今回、この現象が連続的に観測されたことを受け、電子基準点の観測データを評価し、衛星測位への影響の程度を調査しました。調査方法として、全国から4つの電子基準点を選び、各点の測位結果の精度と疑似距離残差を評価しました。観測データは、太陽活動が活発だった5月11日と、比較的穏やかだった5月7日および5月12日のデータを比較しました。下記に調査結果の一部(単独測位結果、疑似距離残差)を公開します。

 

調査報告書:電子密度擾乱調査_簡易版

 

簡易版に含まれていないRTK測位結果やその他の詳細な情報、また関連する調査依頼に関しましては、「お問い合わせ」ページからお問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

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