実験結果レポート

樹幹下におけるL5信号の可用性に関する実証実験 結果報告

    2014年11月初旬にGPS及び準天頂衛星のL5信号に関する実証実験を実施致しました。

    その結果を報告いたします。

     

    ■実験の内容と背景

    現在、最新のGPS(Block-ⅡF)と準天頂衛星「みちびき」からL5信号が発信されています。L5信号はL1,L2に比べ波長が長く、木の葉などを透過するといわれており、山地森林での効果が期待されています。

    今回の実験では、オープンスカイの環境と樹幹下の環境でGPSと準天頂衛星のL5信号を受信し、信号強度の比較を行いました。

     

    ■実験機材と手順

    ①観測点座標値計測

    ネットワークRTK(VRS)とトータルステーションを用いて、観測を行う点の正確な座標値を計測します。

    樹幹下の観測点ではVRSによる計測が困難なため、トータルステーションを使用しています。

    ②観測の実施

    オープンスカイおよび樹幹下の2点において、L5信号対応受信機を用いて観測を実施します。

    ③観測データの解析/評価

    得られた観測データから、L1およびL5の信号強度などを抽出し、解析を行います。

    解析/評価には当社が開発した解析ツールを使用しています。

     

    brief

     

    ■実験結果と考察

    point_a

    point_b

    オープンスカイ環境下では当然のことながらL1,L5ともに高い信号強度を保っていますが、樹幹下においては、L1の信号強度が低下しているのに対し、L5は高い信号強度を維持しています。とくに準天頂衛星のL5信号は安定しています。

     

    これらの結果から、樹幹下においてはL5信号は樹幹下においても有効に活用できると考えられます。

    実験実施時において、準天頂衛星を含めてもL5信号を発信している衛星は最低限の4機しか観測することができませんでしたが、今後GPS及び準天頂衛星の配備が整えば、L5信号の有効性はさらに高まっていくでしょう。

     

    当社では、今後もL5信号に関する調査および研究を継続してまいります。

     

    Share on FacebookTweet about this on TwitterShare on LinkedInEmail this to someonePrint this page