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第9回 第2項 楕円体の幾何定数
2001年01月15日
測量法で定められている地球楕円体は、ドイツの天文学者ベッセルにより1841年に決められたものです。この楕円体の半径は、最新のものより約700mも短いものです。改定で使われる地球楕円体は、1980年に国際会議で定められたものです。測地基準点系1980(Geodetic Reference System 1980:略称GRS80=ジーアールエスハチジュウ)と呼ばれ、国際的に「お勧め」の最新の正確な地球楕円体です。
半径は約1/10000大きくなるので、緯度・経度を物差しとした地図の図郭等は、約1/10000だけ短くなります。1/2万5000地形図では1m程図郭が小さくなります。